株式会社村田製作所
<新製品ニュース>

村田製作所 使用温度上限150℃に対応した、車載CAN-FD向け金属端子構造のコモンモードチョークコイルを商品化

株式会社村田製作所

村田製作所は、車載CAN-FD向けに、使用温度上限150℃に対応した金属端子構造のコモンモードチョークコイルを商品化しました。新製品は、車載ネットワークの高速化に伴って求められるノイズ対策に対応し、従来品より高い温度環境でも使用できます。金属端子構造を採用することで、高温環境下での信頼性を確保するとともに、車載機器の小型化にも貢献します。村田製作所は、今後さらに高温化・高速化が進む車載通信機器に向けて、安定した通信品質の実現と設計自由度の向上に貢献します。(ミタチ産業要約)


使用温度上限150℃に対応した、
車載CAN-FD向け金属端子構造のコモンモードチョークコイルを商品化


2026/09/10


株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、車載ネットワークCAN-FD※1規格におけるDCMR特性Class3※2に適合し、使用温度上限150℃に対応した「DLW32SH_MF」シリーズ(以下「当製品」)を商品化しました。当製品は3225サイズ(3.2×2.5mm)と小型でありながら、金属端子構造を採用することで、高信頼性・高耐久性を実現しています。すでに量産を開始しています。

※1CAN-FD(Controller Area Network Flexible Data rate):車載向けのネットワーク規格。従来のCANに比べ高速・大容量通信が可能。

※2DCMR(Differential to Common Mode Rejection)Class3:差動信号に対するコモンモードノイズの除去性能の評価指標。Class3は最も厳しいランクで、優れたノイズ耐性が求められる。

近年、自動運転システムやADAS※3の発展により、車載ネットワークはさらに高速・大容量通信が求められるため、従来のCAN(最大1Mbps)からCAN FDへの移行が進んでいます。一方で、ノイズの影響を受けやすくなるため、高性能なノイズ対策部品が必要です。

※3ADAS:Advanced Driver-Assistance Systems(先進運転支援システム)

そこで当社は、CAN FD規格の中で最も厳しいDCMR特性Class3に適合し、使用温度上限150℃に対応した「DLW32SH_MFシリーズ」を開発しました。本製品は、CANおよびCAN-FDをはじめとする車載ネットワークの信号ラインにおけるノイズ対策に適しています。

当社の巻線やフェライト組み立て技術に加えて、新たに金属端子構造を採用したことで、当社従来製品よりも高信頼性・高耐久性を実現しています。


主な仕様

品番 DLW32SH510MF2 DLW32SH101MF2
コモンモードインダクタンス (at 0.1MHz) 51μH +50%/-30% 100μH +50%/-30%
定格電流 125mA at 125℃
90mA at 140℃
50mA at 150℃
115mA at 125℃
90mA at 140℃
50mA at 150℃
直流抵抗 (max.) 1.5Ω 2.1Ω
使用温度範囲 -55~150°C -55~150°C
その他
AEC-Q200※4に準拠


※4
AEC-Q200:AEC (Automotive Electronics Council、車載電子部品評議会)が策定している規格のひとつ。


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