株式会社村田製作所
<新製品ニュース>

村田製作所 高機能ドローンおよびロボット向け6軸慣性力センサを商品化

株式会社村田製作所

村田製作所は、高精度な姿勢角・自己位置検知が可能な小型6軸慣性力センサ「SCH16T-K01」を商品化しました。3軸ジャイロと3軸加速度センサを統合し、各軸の直交性を補正済みで出力。これによりユーザー側のキャリブレーション作業を簡素化し、製造コスト削減に貢献します。高精度・低ノイズ・小型設計で、ドローンやロボットなどの高機能化・自動化に最適です。(ミタチ産業要約)




高機能ドローンおよびロボット向け6軸慣性力センサを商品化

センサ

2025/06/06

株式会社村田製作所(以下、「当社」)は高機能ドローンおよびロボット向け6軸慣性力センサ「SCH16T-K10」(以下、「当製品」)を開発しました。すでに量産を開始しています。

ドローンのフライトコントローラや高機能ロボティクス用途では、1,000dps※1を超えるジャイロ測定レンジと同時に動作環境下で出力飽和のない正確なセンシングが求められます。

そこで当社は、2024年1月に発表されたSCH16T-K01をベースに、独自の3D‐MEMSプロセスで設計することで堅牢性、安定性を確保しながら±2,000dpsのジャイロ測定レンジを実現した当製品を開発しました。
さらに加速度測定レンジ±16gも実現し、ドローンやロボティクス用途で要求される厳しい動作環境下でも、出力が飽和することなくご使用いただけます。

  • ※1dps(Degree Per Seconds):1秒あたりの回転角度(角速度)のこと


主な特長

  1. 当社従来6軸センサ SCH16T-K01比較して測定レンジを大幅に拡大
    • 角速度 測定レンジ ±2,000dps
    • 角速度 ダイナミックレンジ ±5,242dps(SCH16T-K01と比べて10倍以上を確保)
    • 加速度 測定レンジ ±16g
  2. MEMSジャイロで世界最高水準のセンサ性能
    • Angle Random Walk 0.26 deg/√h (-40°C~ +110°C)
    • ノイズ密度 0.006dps/√h (-40°C~ +110°C)
    • ノイズRMS 0.02dps (-40°C~ +110°C @13Hz LPF)


主な仕様

サイズ 12mm x 14mm x3mm(長さx幅x高さ)
ピン数 24Pin
電圧 3.0V〜3.6V
角速度測定範囲 ±2,000dps, ±5,242dps(ダイナミックレンジ)
加速度測定範囲 ±16g, ±26g(ダイナミックレンジ)
角速度感度 100 LSB※2/dps (20bit mode)
加速度感度 3,200 LSB/(m/s2) (20bit mode)
  • ※2LSB(Least Significant Bit):最下位Bit


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ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。