日本電波工業株式会社
<新製品ニュース>
日本電波工業 世界最小クラスOCXO 5G基地局、データセンター向け+105℃対応「NH7050XA」「NH9070XB」開発のお知らせ
日本電波工業株式会社
日本電波工業は、5G基地局やデータセンター向けに世界最小クラスの高精度OCXO(恒温槽付き水晶発振器)「NH7050XA」「NH9070XB」を開発しました。これらの製品は小型サイズ(7.2x5.3x3.3mm、9.5x7.3x4.1mm)で、低位相雑音と+105℃の高温対応が特徴です。用途は5G Radio Unit、Small Cell、SyncE、IEEE1588、AIサーバーなどで、サンプル対応中で量産は2025年7月予定です。これにより、通信品質の向上と基地局設置の効率化が期待されます。(ミタチ産業要約)
世界最小クラスOCXO 5G基地局、データセンター向け+105℃対応「NH7050XA」「NH9070XB」開発のお知らせ
日本電波工業株式会社(本社:東京都渋谷区 代表取締役執行役員社長:加藤啓美)は、5G基地局、データセンターに必要とされる、世界最小クラス(※1)で高精度のOCXO(恒温槽付き水晶発振器)「NH7050XA」「NH9070XB」を開発しましたのでお知らせいたします。
製品特長
・低位相雑音
・+105℃の高温対応
用途・市場
・Small Cell
・SyncE and IEEE1588
・Switch and Router
・SONET, OTN, Statum3
・AI Server, Time Card
サンプル・量産時期
5Gの普及において、高速大容量通信および超低遅延通信を実現するために、小型基地局を多数設置することでエリアをカバーしており、ミリ波対応の基地局においては電波到達距離が短くなるため、さらに多くの基地局設置が予想されます。これらの小型基地局は屋外の鉄柱上部や建屋屋上などの狭いスペースに設置され、設置環境も直射日光による高温動作や風等の振動下での安定動作要求が従来以上に厳しくなっております。
これらのニーズにお応えするため、OCXOが必要とする回路を一つのチップ収めた専用ASIC(※2)を開発するとともに、水晶原石の育成から水晶振動子、水晶発振器の設計、製造までを自社で行っている強みを活かし、小型化と高精度化を実現しました。
通信の品質に影響を与える位相雑音については、原発振と高Q振動子の優位性を活かし、-78dBc/Hz @1Hz、-156dBc/Hz @1kHz、-162dBc/Hz @1MHz(@20MHz)とPLL回路を使用したMEMS発振器の追随を許さない優れた特性を実現しております。
当社はこれからも、水晶デバイス及び水晶応用機器ビジネスを通して、安全・安心・快適な社会の実現に貢献してまいります。
※1. 2025年2月当社調べ。
※2. Application Specific Integrated Circuitの略。特定用途で使用する専用の半導体、本OCXO実現のために水晶振動子の特性を最大限引き出すべく、発振回路や温度制御回路などの新規設計を実施した。
電気的特性データ(20MHz)
■温度特性(Frequency / Temperature Characteristics)
■位相雑音特性(Phase Noise Characteristic)
製品特性
製品形名 |
NH7050XA |
NH9070XB |
製品サイズ |
7.2 x 5.3 x 3.3mm |
9.5 x 7.3 x 4.1mm |
公称周波数範囲 |
10MHz ~ 50MHz |
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標準公称周波数 |
10MHz、20MHz、38.88MHz、48MHz |
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出力対応 |
LVCMOS |
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電源電圧[Vcc] |
+3.3V |
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消費電力(安定時) |
Typ. 0.5W |
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動作温度範囲 |
-40℃~+105℃ |
-40℃~+85℃ |
周波数温度スロープ特性 |
Typ. ±0.3 x 10-9 /℃ |
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周波数温度特性 |
Max. ±20 x 10-9 |
Max. ±10 x 10-9 |
経年変化 |
Typ.±1 x 10-9/日 ※10MHz, 20MHzにて |
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加速度感度 |
Max. 1 x 10-9/g |
お問い合わせ
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関連リンク
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