日本電波工業株式会社
<新製品ニュース>
日本電波工業 世界初 1.6×1.2mmサイズ -40~+125℃ ±40ppm 車載狭偏差対応 水晶振動子「NX1612SA」開発のお知らせ -独自のフォトリソ加工技術で次世代車載通信技術を支える-
日本電波工業株式会社
日本電波工業株式会社(NDK)は、世界初となる 1.6 × 1.2 mm サイズ の車載対応水晶振動子「NX1612SA」を開発しました。動作温度範囲は ‑40 ℃~+125 ℃、周波数許容偏差は ±40 ppm(15年エージング込み)を達成。独自のフォトリソ加工技術により、従来の機械加工では難しかったコンタミネーション低減と高精度性を両立させています。通信用途(ADAS/BLE/Wi‑Fi/UWB/Ethernet など)向けに特化しており、2026年4月量産開始予定、現在サンプル提供中です。(ミタチ産業要約)
世界初(※1) 1.6×1.2mmサイズ -40~+125℃ ±40ppm 車載狭偏差対応 水晶振動子「NX1612SA」開発のお知らせ
-独自のフォトリソ加工技術で次世代車載通信技術を支える-
日本電波工業株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役 執行役員社長:加藤啓美)は、フォトリソ加工された超小型の水晶チップを搭載することにより、1612サイズにて-40℃~125℃の温度範囲で±40ppm(※2)の周波数安定度、およびコンタミネーション低減を実現した水晶振動子を世界で初めて(※1)開発いたしました。

製品特長
用途・市場
サンプル
近年、車の高機能化に伴い、BLE(Bluetooth Low Energy)、Wi-Fi、イーサネット、UWB(Ultra-Wideband)などの通信方式を用いた通信機器の需要が拡大しています。ADASや自動運転技術の進化に伴い、今後さらに高機能・高精度化が加速していくと予想されます。これらの機器間で正確な通信を行うためには、正確なクロック信号を供給する高精度なタイミングデバイスが不可欠となります。加えて、高機能化によりモジュール化されたセットの車への搭載数が増え、それに搭載可能な小型品の需要も高まっていく見込みです。
そこで当社は、自社で育成した高品質な水晶原石と独自のフォトリソ加工技術を活用することで、超小型の水晶チップで周波数安定度の大幅な向上に成功いたしました。これにより、10年以上の量産実績のある1612サイズの水晶振動子において、-40℃から+125℃までの広い動作温度範囲で、±40ppm(※2)の周波数安定度を実現いたしました。さらに、水晶チップ加工から励振電極形成までをフォトリソ加工にすることで、コンタミネーションの発生を大幅に低減いたしました。これらの技術により、高い周波数安定性と信頼性を兼ね備えた製品の提供が可能となりました。
当社はこれからも、水晶デバイス及び水晶応用機器ビジネスを通して、安全・安心・快適な社会の実現に貢献して参ります。
※1 2025年9月当社調べ。※2 周波数常温偏差、周波数温度特性、15年エージングを合わせた偏差。
特性比較データ(48MHz)
■周波数安定度


製品特性
製品サイズ |
1.6×1.2×0.3mm |
公称周波数 |
24、25、26、27.6、32、40、48、50、55.2、76.8、96MHz |
動作温度範囲 |
-40℃~+125℃ |
周波数許容偏差 |
±40ppm |
周波数温度特性 |
|
経年劣化(15年) |
|
等価直列抵抗 |
50~150Ω |
お問い合わせ
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関連リンク
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